杵築産クヌギ炭
杵築市大片平の炭焼き小屋
大分県では、クヌギを原料とする炭づくりが古くから行われてきました。クヌギは成長が早く、萌芽更新に適した樹木であるため、薪炭林の循環利用に非常に向いています。この特性を生かし、大分では数十年単位で山を管理しながら、高品質な炭を安定的に生産してきました。
クヌギ炭は火力が強く、火持ちが良い一方で、香りや雑味が少ないという特徴があります。そのため、うなぎの蒲焼や焼き鳥、高級料亭の炭火料理などで重宝され、日本の食文化を陰で支えてきました。現在では、後継者不足や生活様式の変化により生産量は減少していますが、クヌギ炭は今なお「技術と自然管理が生み出す日本的炭文化」として、愛され続けています。